義父は亡くなる2日前に点滴を拒み、点滴の準備を始めている看護師の胸元をつかみ自ら点滴を抜きました。
義父は「2日間苦しい思いして生き延びるなら、俺はもういいんだ。楽になった方が」と話しました。

その言葉を聞き 点滴を促していた義母、息子も何も言わなくなりました。
いつものように食事介助の為、夕食時間に面会に訪室すると義父は家族が来るのを待っていたかの様でした。
意識がなくなる義父を囲み、声掛けしながら身体をさすったり、手を握ったりしていました。
あとから、これが「看取る」と言うことではないのか?と思いました。

私は看護師なので臨終場面に立ち合った時は、この患者様はこの状態が望んだ最期だっただろうか?
苦しく辛かったのではないのか?
家族に看取られたかったのではないか?
と常に疑問に思っていました。
看取学を学び看護に生かす事は出来ないかと思い資格をとりました。
看取り士 A.K