私は令和元年、令和3年に2匹の愛猫を自然死で看取りました。
死に触れたことがない私が、どうやって愛猫2匹を自宅で自然死で看取る事が出来たのでしょうか。

1匹目、パンちゃんは18歳の時に血尿が出て病院に連れて行きました。
膀胱炎、腎臓、肝臓の機能も老化で弱っていました。薬を飲ませたり点滴しましたが、数日のうちに繰り返す痙攣。痙攣の度に動物病院に駆け込みました。
今思えば、完全にパニックでした。

獣医師から
「次に痙攣が起きた場合、覚悟しておいてください。ご家族がどの様に過ごさせてあげたいか、しっかり考えてくださいね。」
と言われました。
動物病院の待合室で号泣しました。
家族で話し合い、パンちゃんは家、家族が好きで病院嫌い、家で看取ろう。と決めました。

それから一年2ヶ月徐々に痩せてはいきましたが、痙攣が起こることも無く、パンちゃん、家族とも穏やかに過ごす事が出来ました。
最期の1週間は、徐々にご飯を食べなくなり、動かなくなり、水もあまり飲まなくなり。
以前より懇意にさせていただいている看取り士会柴田会長に相談させて頂きました。
最期の時、何度か痙攣が起きました。もう病院には連れて行きませんでした。
「痙攣が起きても本人は見た目ほど苦しくない。」
獣医師、看取り士会会長、2人から言われた言葉を思い出していました。

令和元年。パンちゃんは自宅で私と子供達に見守られて最期旅立って行きました。
死そのものが怖くないとは言えませんでした。大切な家族、ペットを失う事の怖さもありました。
それでも子供達の前で毅然と振る舞えたのは私にも看取り士という頼れる存在があったからです。
獣医師、看取り士、葬祭場の方のおかげで私はパンちゃんと私の19年を「これで良かった。」とプラスの思い出として捉える事が出来ました。

ペットにも看取り士。
この出来事が私がペット看取り士になった理由です。


ペット看取り士 C.K